アルカトラズ⑥ [サンフランシスコ]
アルカトラズ、写真が多くって6回目まで連なってしまいました。
こちらの独房は、アルカトラズ刑務所史上、一番センセーショナルな脱獄事件をおこした
囚人の部屋です。
写真がボヤけていて見えにくい角度なのですが、ベッドから見えている頭らしき物体は
ダミーヘッド(顔人形)。犯人たちは看守の目を誤魔化すためにこうして脱獄したそうです。
下の写真が、その有名な脱獄事件の首謀者、フランク E. モリス(左)と
クラレンス・エングリン(中)、ジョン・エングリン(右)兄弟。
クリント・イーストウッド主演映画『アルカトラズからの脱出』で、この事件のことを
知っている方も多いのでは?
それぞれの顔写真の上にあるのが、脱獄の際に使われた実物のダミー人形。
主に石鹸、セメント、トイレットペーパー、ペンキで出来ているそうなのですが、
写真からもその完成度が良く伺えます。
彼らは脱獄に向け、このダミー人形と脱獄経路、脱出に使うイカダを2年の歳月を
かけて準備したそうです。
何ともビックリなのが、抜け出した方法というのが
独房の壁をスプーンでひたすら削って穴をあけたという事。
それだけ、この刑務所の建物は老朽化が激しかったという事でしょう。
かなりピンボケしてますが、下の黒い部分の通気口。
ここをスプーンでひたすら穴を広げ、抜け出たそうです。すごい執念です。
彼らの脱獄に看守が気付いたのは翌朝。
海をイカダ、もしくはレインコートを浮き輪代わりに泳いで渡ったと言われていますが
その後も3人の行方はもちろん遺体も発見されていません。
サンフランシスコ湾の海水温度は年間を通して低く、流れも急で、溺死したという説が
有力ですが…、メキシコに渡ったという噂も有り…
真実は謎です。
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下の写真は食堂の包丁置き場。
包丁が紛失したか一目で分かるようになっています。
食堂は凶器となるものが多いので実は最も危ない場所だったんだそうです。
過去に囚人同士の争いごとが何度もあったようです。
フランク・モリス他2名の脱獄劇から間もなく、アルカトラズは老朽化と
莫大な維持費削減のため、閉鎖されることになります。(1963年)
出口を出たところが、お土産屋さん。
下はポストカードやポスター、マグカップ、Tシャツなど。結構洒落たデザインです。
囚人たちの顔写真
左上の写真が、かの有名なアル・カポネの顔写真です。
う~ん、映画とは違うね。ムッチリ&ハゲのおっさんです。
長々とお付き合い、ありがとうございました。
28ドルのセルフツアー。
かなり楽しめますので、サンフランシスコご訪問の際は是非♪